He Yanchiuan
何炎泉は1974年に台北で生まれ、台湾大学にて美術史の修士号を取得し、その後、ボストン大学にて美術史および建築史の博士号を取得しました。近年は、国立故宮博物院が所蔵する書道作品を中心に、書道の物質文化に関する研究に取り組んでおり、多角的な視点から書道史の再考を試みています。2023年には、『書法の美しさ!千六百年にわたる国宝の書跡を巡る』を出版しました。
彼が関わった展覧会には、2022年の「繁栄を筆に-晩明の文化人王世貞と彼の志業」、2021年の「遺珠-大阪市立美術館所蔵書画選」や「文人画の最後の一筆—溥心畬書画特別展」、2020年の「彼女─女性のイメージと才芸」、2019年にオーストラリアのニューサウスウェールズ美術館で開催された「天地人-国立故宮博物院の至宝展」、および「巨匠の面影─張大千生誕120年記念特別展」、2018年の「宋代の花箋 特別展」、2017年の「自然生姿態─于右任書法作品特別展」、さらに2016年の「妙合神離-董其昌書画特別展」などが挙げられます。