第二回 横山奨:書道芸術研究・評論ビエンナーレ賞
桃園市立美術館は、書道研究と評論の人材を育成し、発掘するために、現代書道の地域性と国際性、伝統と革新、理論と実践などの側面を対象とした研究と評論を募集する「横山書法芸術館書道研究および評論奨」を設立しました。書道芸術に関する議論の促進と研究・評論の発展を推進するため、本館は2022年に第2回「横山奨-書道芸術研究・評論ビエンナーレ奨」(以下「横山奨」)の募集を行いました。募集期間は2022年9月15日から2022年9月30日までです。
横山奨の募集は、研究論文部門と芸術評論部門の2つに分かれており、過去3年間に執筆された未発表で受賞歴のない記事を募集しています。1人で両方の部門に投稿することも可能です。書道芸術に関心のある一般市民や研究者の参加を歓迎し、国籍、居住地、年齢を問わず多くの参加者が書道研究と評論の多様な面貌を生み出すことを期待しています。研究論文の最高賞金は15万台湾ドル、優秀賞は3万台湾ドルです。芸術評論の最高賞金は10万台湾ドル、優秀賞は2万台湾ドルです。受賞論文と評論は授賞式で表彰され、投稿内容は横山書法芸術館で出版される予定です。
二段階の審査を経て、6篇の受賞作品が選出され、2023年7月1日に横山書法芸術館で授賞式が開催されました。授賞式では、日本国立大学法人筑波大学の菅野智明教授が審査委員会を代表してスピーチを行い、桃園市文化局の邱正生局長と国際審査委員が賞を授与しました。当日には2回の審査員座談会が開催され、「研究論文」及び「芸術評論」の受賞作品についての詳細な解析と討論が行われ、現代の書道研究と評論の視点について議論されました。受賞作品は今回出版された論文集に収録されており、書道芸術研究の促進を図るため、優秀な投稿作品も選抜して収録しました。