第一回 横山奨:書道芸術研究・評論ビエンナーレ賞
桃園市立美術館は、書道研究と評論の人材を育成し、発掘するために、現代書道の地域性と国際性、伝統と革新、理論と実践などの側面を対象とした研究と評論を募集する「横山書法芸術館書道研究および評論奨」を設立しました。書道芸術に関する議論の促進と研究・評論の発展を推進するため、本館は2020年に第1回「横山奨-書道芸術研究・評論ビエンナーレ奨」(以下「横山奨」)の募集を行いました。募集期間は2020年7月1日から2020年8月31日までです。
横山奨の募集は、研究論文部門と芸術評論部門の2つに分かれており、過去3年間に執筆された未発表で受賞歴のない記事を募集しています。1人で両方の部門に投稿することも可能です。書道芸術に関心のある一般市民や研究者の参加を歓迎し、国籍、居住地、年齢を問わず多くの参加者が書道研究と評論の多様な面貌を生み出すことを期待しています。研究論文の最高賞金は15万台湾ドル、優秀賞は3万台湾ドルです。芸術評論の最高賞金は10万台湾ドル、優秀賞は2万台湾ドルです。受賞論文と評論は授賞式で表彰され、投稿内容は横山書法芸術館で出版される予定です。
二段階の選考を経て、16件の候補作品から7件を選び出しました。選ばれた作品は特集号に収録され、その中には「研究論文部門」優秀賞を受賞した陳昭坤氏の〈金農《草書大硯銘》考釈及びその価値分析〉、温子安氏の〈20世紀マラヤ甲骨文書法実践初探――南来書家を中心に〉、鄭世宗氏の〈憨山徳清の書禅における生命の意味〉が含まれています。「芸術評論部門」の首賞には林俊臣氏の〈復古と革新――現代書法発展のパラドックス〉が選ばれ、優秀賞には馮以力氏の〈書法と現代芸術の側面――両者の相互啓発と貢献の可能性〉、劉邦隠氏の〈新時代の観展体験の需要に応じた書法人口基盤拡大の策展観点と操作〉、鄧君浩氏の〈「陳振濂書法国画篆刻論著展覧」が台湾の学術論文と書法賞作品形式に与える影響〉が選ばれました。これらの作品は、横山奨の特集号として出版され、研究成果の蓄積に貢献しています。